おうちで楽しむ『大人の屋台夏祭りごはん』 ー今年の夏は、懐かしくて新しい”おうち縁日”で乾杯！ー
夏の夕暮れ時、少しずつ赤く染まっていく空に、風鈴の音が涼やかに響く。そんな瞬間、ふと胸をよぎるのは、子どもの頃に夢中で追いかけた夏の思い出。浴衣で歩いた神社の夏祭り、金魚すくいの水面、あの甘辛い香りに誘われて買った焼きそばやイカ焼き……。けれど、忙しい今の毎日では、あの頃のように人混みに出かけるのも少し億劫だったり。そんなときこそ提案したいのが、”おうちで楽しむ大人の屋台ごはん”。ちょっぴりお酒を片手に、涼しい部屋で、懐かしさと遊び心を味わう特別な時間です。
1. お豆腐入りのふわとろたこ焼き
屋台の定番・たこ焼きは、お豆腐を加えることでふんわり軽やかに。外はカリッ、中はとろっとやさしい口当たり。卓上でじゅうじゅう焼きながら、熱々をつまむのが醍醐味です。ソースやマヨネーズに、ゆず胡椒や柚子ポン酢を添えて、大人のアレンジを楽しんで。
2. “金魚すくい”風 プチトマトとモッツァレラのマリネ
涼やかなガラスの器に浮かべた、赤や黄色のプチトマトと一口モッツァレラ。まるで水に揺れる金魚のような見た目に。目にも楽しく、箸休めにもぴったりの一品です。
3. 屋台風・冷やしきゅうりの串
ひんやり冷えたきゅうりを、串に刺して屋台風にアレンジ。塩とごま油でシンプルに仕上げるも良し、ピリ辛味噌ダレを添えるも良し。暑い夏には、口の中をリセットしてくれるのでこうしたさっぱり系の一品が嬉しいです。
4. ピリ辛こんにゃくのイカ焼き風串
イカ焼きの香ばしさを、こんにゃくで再現。しっかり下味をつけて焼き上げたこんにゃくに、甘辛いタレをたっぷり絡めて。唐辛子のピリ辛がお酒が進む“ヘルシーおつまみ”の完成です。
さあ、家飲みグラス片手に、おうちで縁日気分をBGMに風鈴の音や夏の夜の虫の声を。提灯を吊るしたり、うちわを飾ったりすれば、雰囲気はもうすっかり夏祭り。?外に出かけなくても、工夫次第で心躍る夏のひとときは作れます。
この夏、少しだけ非日常を味わいたくなったら、どうぞ“おうち縁日”を開いてみてください。懐かしさと遊び心が詰まった、大人の夏のおつまみが、きっと心をほぐしてくれるはずです。
フードコーディネーター
Lapis 佐々木晴美
日本デザイナー学院・インテリア科卒業。
フロアー空間やショーケース、イベントのディスプレイに加え、メニュー開発・レシピ提案・市場調査・パッケージのデザインまで手がける。シンプルな食材でシンプルに表現し、心を豊かにする五感に訴える食を提案。
特に視覚に訴える器や盛り付けまでトータルプロデュース。
